ミネルヴァと知恵・技芸の女神
ローマ神話
空の上、神さまたちが住んでいるお話だよ。ある日、神さまの王様ユピテルが、なんだか頭がズキンズキン痛くなっちゃったんだ。
「うう、頭が割れそうだ!」ユピテルが叫ぶと、なんと、ピッカーン!と光とともに、立派な大人の女の神さまが、ユピテルの頭からぴょーんと飛び出してきたんだ!びっくりだよね!
この女神さまの名前はミネルヴァ。生まれたときから、キラキラ光る鎧を着て、賢そうな顔をしていたんだ。
ミネルヴァはね、とっても頭がいい女神さま。難しいことを考えるのが得意で、みんなに良いアイディアを教えてあげたんだ。「こうすれば、もっとうまくいくよ!」ってね。だから、人々は何か困ったことがあると、ミネルヴァに相談しに来たんだ。
それだけじゃないよ。ミネルヴァは、手先もとっても器用。きれいな布を織ったり、素敵な壺を作ったり、丈夫な建物を作る方法も知っていた。だから、人間たちはミネルヴァに「どうやったら上手に作れるの?」って聞きに来たんだ。ミネルヴァは優しく教えてあげたから、みんな物作りが上手になったんだよ。
例えば、ある時、ミネルヴァはオリーブの木を人間にプレゼントした。オリーブの実は食べられるし、油もとれる。とっても役に立つ木だから、みんな大喜びしたんだ。
ミネルヴァは、ただ戦うだけじゃなくて、どうすれば賢く問題を解決できるか、どうすれば平和を守れるかを考えるのも得意だった。だから、英雄たちが難しい冒険に出るときも、ミネルヴァはこっそり知恵を貸してあげることがあったんだ。
だからね、ミネルヴァは「知恵」と「技芸」、つまり賢い考え方や物を作る技術の女神さまとして、みんなに愛されているんだ。もし君が何か新しいことを思いついたり、何かを上手に作りたいと思ったら、ミネルヴァが応援してくれているかもしれないね!
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