• ヴァルハラとワルキューレ

    北欧神話
    空のずーっと上の方にね、神様たちの王様、オーディンが住んでいる、それはそれは立派なお城があったんだ。そのお城の名前はヴァルハラ。金色にかがやいていて、盾でできた屋根がきらきら光っているんだって。

    ヴァルハラには、地上でとっても勇敢に戦ったヒーローたちだけが招待される特別な場所。でも、どうやってヒーローたちはこの空の上のお城へ行くんだろう?

    そこで登場するのが、オーディン王様の特別な使い、ワルキューレたち!ワルキューレは、強くて美しい、空飛ぶ乙女たちなんだ。ピカピカの鎧を着て、翼のある馬に乗って、戦場をビューンと駆けめぐる。そして、「この人は本当に勇敢だ!」って思ったヒーローを見つけると、そっとヴァルハラへ連れて行ってあげるのがお仕事。

    ヴァルハラに選ばれたヒーローたちは、毎日何をしていると思う?
    朝になると、みんなで美味しいご飯をモリモリ食べて、それから広い庭で戦いの練習!「えい!」「やあ!」って、元気いっぱい。たとえ練習で倒れちゃっても大丈夫。すぐにピンピンして、また立ち上がるんだ。まるで魔法みたいだね。

    そして夜になると、大きなテーブルを囲んで、またまたごちそうの時間!ワルキューレたちが、美味しいお肉やパン、甘い蜜のお酒を運んでくれるんだ。みんなで歌ったり、おしゃべりしたり、とっても楽しそう。

    でもね、ヴァルハラのヒーローたちは、ただ遊んでいるだけじゃないんだ。
    オーディン王様は知っていたんだ。いつか、世界が大変なことになる大きな大きな戦い、「ラグナロク」がやってくるかもしれないって。その時のために、勇敢なヒーローたちを集めて、毎日訓練して、力を蓄えているんだ。

    だからワルキューレたちは、今日もきっと、どこかで頑張っている勇敢な魂を探して、空を駆け巡っているんだろうね。そしてヴァルハラは、未来の戦いに備えるヒーローたちの、キラキラ輝く訓練場なんだ。

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