光と芸術の神アポロン
ローマ神話
今日は、ピカピカ光る太陽みたいに明るくて、素敵な音楽が大好きな神様のお話だよ。その神様の名前はアポロンっていうんだ。
アポロンが生まれる前、お母さんのレトは、ちょっといじわるな女王様に追いかけられて、赤ちゃんを産む場所がなくて困っていたんだ。でもね、優しい島が「ここでどうぞ」って言ってくれて、そこでアポロンは無事に生まれたんだよ。お姉さんのアルテミスも、アポロンが生まれるのを手伝ってくれたんだ。アポロンが生まれたとき、空は金色に輝いて、みんな大喜びしたんだって。
アポロンは、とってもかっこよくて、弓矢の名人だった。ある時、デルフォイっていう場所に大きなヘビの怪物ピュトンがいて、みんなを困らせていたんだ。アポロンは勇敢にピュトンと戦って、見事に退治したんだ。それからデルフォイはアポロンの大切な聖地になったんだよ。
アポロンは音楽も大好き。ある日、いたずら好きのヘルメス神が、アポロンの大事な牛をこっそり隠しちゃった。アポロンはカンカンに怒ったんだけど、ヘルメスが亀の甲羅と弦で作った竪琴(たてごと)を弾いてみせると、その美しい音色にうっとり。アポロンは牛と竪琴を取り替えてもらったんだ。それからアポロンは竪琴の名手になって、いつも素敵な音楽を奏でるようになったんだよ。太陽の光みたいに、アポロンの音楽はみんなの心を明るく照らしたんだ。
美しいニンフのダフネのこともアポロンは大好きになった。アポロンはダフネに「お友達になろうよ」って追いかけたんだけど、ダフネはびっくりして逃げちゃった。そして、お父さんの河の神様にお願いして、月桂樹(げっけいじゅ)の木に変えてもらったんだ。アポロンは悲しかったけど、その木をとても大切にして、月桂樹の葉っぱで冠を作るようになったんだ。だから、今でも頑張った人がもらう月桂冠は、アポロンのしるしなんだね。
アポロンは、太陽の神様、音楽の神様、詩の神様、そして未来を教えてくれる神様でもあったんだ。いつもキラキラ輝いていて、美しいものを愛する、みんなに愛される素敵な神様。それがアポロンなんだよ。アポロンがいると、なんだか心もポカポカ明るくなるみたいだね。
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